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現代詩
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詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)


茨木のり子
¥ 819 通常24時間以内に発送
★★★★★

詩のこころを読む (岩波ジ...
冒頭著者は「詩は人のこころを解き放ってくれる力がある」と書いている。 本書を読めば、この一文の意味することに納得する。 音楽や詩を鑑賞するというのは、きまった手順や方法があって、こうしなけれ ばならないなどといったことはなく、自由に感じるままに反応すればよいのだ けれど、本書を読めば、詩を読んでより広く、深く反応するヒントをもらえる。 ジュニア新書ということで中学生くらいを対象に書かれたものであろうけど、 大人の世界にはなかなかこういうすばらし本は見あたらないので、大人もぜひ 一度手に取ってみて頂きたいと思います。 ジュニア用に出版された本ではありますが、詩についてかなり深く 書かれており、内容はとても充実しています。 最初から丁寧に読まずとも、何気なくパラっと開いたページの詩を読んでも、 心に残る詩がとても多く、本のレベルの高さがわかりますね。 茨木さんの解説は読みやすく、ジュニアの方々にも理解しやすいでしょう。 平易に分かりやすく書く、というのは簡単そうで実は難しいことなのです。 茨木さんの愛情を感じる文章です。 私は個人的に、詩と呼べる詩が最近少なくなったように思っていま...

深呼吸の必要


長田弘
¥ 1,890 通常24時間以内に発送
★★★★★

深呼吸の必要
この詩集に出会ったのは、かれこれ20年ほど前だったか。当時、マガジンハウスから出ていた「鳩よ!」という文芸雑誌で、これまた当時アイドルだった斉藤由貴によって紹介されていた。 たまたま図書館で目につき何気なく手に取った雑誌。また斉藤由貴にも興味はなかった。 が、その詩にいきなり、ぐっ!と引きつけられた。 すぐさま購入した。しかも、全編、奇跡的と言っていいほどの「珠玉」だった。 詩を敬遠する人は、その大げな表現に辟易するとこともあると思うが、これは平易な言葉で綴られている。そして、だれもが思い当たるような「何気ない1シーン」から、記憶の細い糸をたぐらせる。 あまりによかったので、何冊か人に押しつけた。そのたびにまた買った。そんな記憶も懐かしい。 ほんとうに名作ですよ。不朽の、という表現を付け足したいくらい。同名タイトルの映画を観たのが きっかけで、この本を手にとった。 後記にある「言葉で深呼吸する」をもじれば、 言葉で散歩する といった感じの詩集。いつも観る景色の散歩。 いつも一緒にいる自分の中への散歩。 読んでいると、 ああ、大人になることができたんだな ああ、大人になってしまった...

自分の感受性くらい


茨木のり子
¥ 1,995 通常24時間以内に発送
★★★★★

自分の感受性くらい
詩集など余り読まない自分だが、茨木さんの詩集だけは幾つか愛読している。表題作の「自分の感受性くらい」には、読む度に何と云うか襟を正さしめる気迫を感じさせられる。「初心消えかかるのを/暮しのせいにはするな/そもそもが ひよわな志しにすぎなかった/駄目なことの一切を/時代のせいにはするな/わずかに光る尊厳の放棄」。また、昭和天皇の有名な発言「そういう言葉のアヤについて/文学方面はあまり研究していないので/お答えできかねます」に想を得た「四海波静」も、言葉を弄ぶ者とそれを許す者への静かなしかし厳しい批判に満ち満ちて、印象に残る。以前から気になっていた本書を見つけ 「自分の感受性くらい」をさっと見てみた. ほんの一瞬. 筆者の精神が鋭く迫って,一気に感情を揺さぶられた. あまりにふいの出来事だったので,涙がこぼれそうになり 感情の波を止めるように,すぐに本を閉じた. この詩集は愛と呼んでいいもので満ち溢れている. そうでなければ,「ばかものよ」と言われて 母親に包み込まれた気持ちになり,涙が出るはずが無い. 自己批判の精神を忘れかけた今の時代だからこそ,読み継がれていくべき本だと思う.怪...

おんなのことば (童話屋の詩文庫)


茨木のり子
¥ 1,313 通常24時間以内に発送
★★★★★

おんなのことば (童話屋の...
『女がひとり頬杖をついて』の後書きで引用されている茨木さんの金子光晴さんへのオマージュが素敵でした。《皆にはまだはっきりとは意識されていないけれども、この人の存在そのものが、日本を深いところで支えている大きな手の一つであることを、時は次第に解明してゆくだろう。この人ほど人間を深いところで愛し、日本人を底深いところでいとおしんでいる人も稀なのだ》というのがその文章でしたが、これはそのまま茨木のり子さんにもあてはまると思いました。 『自分の感受性くらい』はもちろん大好きですし、『一人は賑やか』の 一人でいるのは賑やかだ 誓って負けおしみなんかじゃない 一人でいるとき淋しいやつが 二人寄ったら なお淋しい なんてところも好きです。学校というものから縁遠くなると、一部の人以外は生活の中に 「詩」という存在は無いにしいのでは? 読書好きの私でも詩集をひもとくなんて何十年ぶりでしたが 内容も勿論、装丁も素敵で素晴らしい。 自分の感受性の維持って何歳になってもむつかしい… 落ち込んだ時、さりげない可愛らしいこの詩集を手にとって ガツンではなくコツンと叱られるよな、奥ゆかしい優しさで包まれる...

落ちこぼれ―茨木のり子詩集 (詩と歩こう)


茨木のり子 水内喜久雄 はたこうしろう
¥ 1,470 通常24時間以内に発送
★★★★★

落ちこぼれ―茨木のり子詩集...
4年ほど前のこと、ある街に転勤した。 同じ会社だが...文化がちがった。戸惑った。あせった。 勇退した入社当時の上司から「なるようにしかならないよ」という言葉。 落ち着きを取り戻したころ送ってくれた...「自分の感受性くらい」。 「駄目なことの一切を時代のせいにするな、わずかに光る尊厳の放棄」 の一節が...沁みた。 そんな時代を思い出しました。 『汲む』、『落ちこぼれ』、『椅りかからずに』といった作品に加えて、『廃屋』、 『この失敗にもかかわらず』も深いです。厳選された茨木さんに触れることが できます。 【用法の注意】 茨木さんの詩...自分や誰かに、『状況』を選で送ってあげてください。 ・自分に対する厳しさに、圧倒されることがあります。 ・生き方の潔さに、凹むこともあります。 テレビで 「わたしが一番きれいだったとき」の詩を知り、感動して すぐに詩集を探した。 落ちこぼれというタイトルが気になってこの書を選び、 「落ちこぼれ 和菓子の名につけたいようなやさしさ」 で、著者の感性の深みにはまり、 「自分の感受性くらい」 で、完全にやられた。 読み続けて、語り続けたい...

腐敗性物質 (講談社文芸文庫)


田村隆一
¥ 1,155 通常24時間以内に発送
★★★★★

腐敗性物質 (講談社文芸文...
筆者は1923(大正12)年に生まれた方でありながら、今の我々に通じる普遍的な現代詩を作り上げた。 いわゆる難解な言葉ではなく、「渋谷のパルコ通り」なんていう平易でリアリティあふれる身近な言葉で詩を書いているから、普段詩を読まない方でも楽しめるはずだ。 「おれは<物>だから/詩そのものだ/おれの言葉は所有権者どもの言葉ではない/おれはおれの言葉だけで生きてきた」 わかりやすく卑近な表現を使っているけれども、ユニークで毒を含んだ社会へのメッセージもあり、自己の内面への厳しい洞察もある。 ぜひこの自選詩集をまず読んでほしい。『四千の日と夜』『言葉のない世界』『緑の思想』と初期三冊の詩集に長篇詩「腐敗性物質」「恐怖の研究」、後期の詩集から『奴隷の歓び』を収録。田村隆一の詩業の中でも最も重要な部分のみを抽出した好編集。田村隆一入門として最適な一冊。 今までの苦悩の詩は、己の混沌とした内面を吐き出すものが多かったように感じたが、彼の詩はぐるぐると己の中を回っているのを、顎先に手を添えて、冷静に外から客観視しているような、そんな落ち着きがあるように感じる。理屈を抜いて、ここまで素直に初めから...

寺山修司幻想劇集 (平凡社ライブラリー)


寺山修司
¥ 1,575 通常24時間以内に発送
★★★★★

寺山修司幻想劇集 (平凡社...
寺山修司氏は唐十郎氏とともにアングラ世代の兆児であり、その幻想性あふれたイメージのコラージュと土着性あふれるアバンギャルド性は映画(ビデオ)の「田園に死す」を見れば、明かであろう。きわどい世界なので一般人向けの作家ではないと誤解されていたように思える。作家としては夭折というほど若死にではなかったが、才能とイメージの多様性から感じるに、お元気でいられれば、唐十郎氏が大学で講義をするというこの時代、まだまだ変貌したのではないかと、死んだ子の歳を数えるような気分にとらわれる。本書は平凡社の手により、全盛期の劇作品を現代の古典として出版されたものであるが、内容も現代からみて古びておらず、原書が手に入りにくい現在での出版に敬意を表したい。

倚りかからず


茨木のり子
¥ 1,890 通常24時間以内に発送
★★★★★

倚りかからず
『倚りかからず』というタイトルに吸い寄せられて、思わず手にとり、 パラパラめくったあと、コレだ!と確信してレジへ走った。 あれから数年が経ったが、この詩集を開くたび、「よし!」と決意する。 まっとうな魂を持って、この人生を生き抜くぞ!と思うのだ。 この1冊には、縮こまった心を柔らかく潤して、 すっくと立たせる力がある。 文庫で読むのもいいが、ハードを購入して大切に持っておくのもいい。 たぶん、人生道中、何度も開きたくなると思うから。 インターネットがはびこる時代に有っても、そんなことお構いなしに山門の奥で、丁寧に詩を書く。もちろん、丁寧に生きている。屹然とした立ち姿を想像させる詩を書く。茨木 のり子さんの詩は、どれを見ても「甘さ」は無い。が、「優しさ」は有る。もう、何事にも「倚りかからず」なのだ。そんな必要がどこに有る? そんな当たり前のことを忘れている私たちに、警鐘を鳴らすのが詩人なのかもしれない。それも、静かにね。誰を信じて、何を信じて生きていけばいいのか、迷った時に、この詩集を開くといい。道は、そこに有るかもしれない。 茨木のり子の「椅りかからず」を読んだ。 その椅り...

二人が睦まじくいるためには


吉野弘
¥ 1,313 通常24時間以内に発送
★★★★★

二人が睦まじくいるためには
私が結婚する頃には不勉強なため、吉野弘さんを知りませんでした。 子どもがだんだんに巣立ち始めた現在、この詩集を手にとってみると、感慨深いものがあります。 また、先日、折に触れてお導きいただく大先輩ご夫妻にお目にかかりました。 結婚されて四十年以上経つお二人ですが、培ってこられた家庭や夫婦の絆を思うと、『二人が睦まじく いるためには』と重なるものを私は感じました。 新婚さん向けだけの詩集だと思っているともったいないですね。 私たち夫婦も、これからの日々を睦まじく暮らしていきたいと思っています。9月21日に愛する主人が42歳という若さで他界しました。 その葬儀の挨拶にて主人が愛してやまなかったこの詩を読ませていただいて挨拶にかえさせて頂きました。 その後、この詩が素晴らしかったとたくさんの方から申され、教えてほしいと言われました。この詩は付き合い始めた頃、主人からプレゼントされ 結婚式のビデオにて敬愛する恩師の奥様がご自身のお宅の縁側に座り、この詩を日向ぼっこをしながらゆっくりゆたかに読んで下さっていました。 「あー、このような詩の世界のご夫婦なのだろうなあ。素敵だなあ♪」と思ったもので...

寺山修司少女詩集 (角川文庫)


寺山修司
¥ 660 通常24時間以内に発送
★★★★★

寺山修司少女詩集 (角川文...
私が詩集をきちんと読んだのは、本作が初めてでしたが、寺山修司が初めてで本当に良かったと思いました。数々のすばらしい詩の言葉に圧倒され、何度も感嘆し、何度も涙ぐみました。これからこの本を読む人は、わき目も振らず寺山修司の世界に入り込んでみてください。きっと、感動を得ることができるでしょう。

金子光晴詩集 (岩波文庫)


金子光晴
¥ 945 通常24時間以内に発送
★★★★

金子光晴詩集 (岩波文庫)
本は厚いですけど、『金子光晴詩集』と題された通り詩集であり文字がぎちぎちに詰め込まれているわけではありませんので読みやすいです。 代表作『鮫』の全編、『落下傘』『人間の悲劇』などの中から主な作品、散文詩や初期作品など幅広く収録されています。 戦争時代を生きた文学者には大きく二つの道しか選択肢として用意されていないのかもしれません。戦争に迎合するか、批判するか。 著名な人物では北原白秋や宮沢賢治などは前者でした。特に宮沢賢治は自ら積極的に大東亜共栄圏構想に賛同していたようなフシもあります。 金子光晴は『鮫』に代表されるよう、批判する側でした。 だからかどうか、白秋や賢治などよりは泥臭い詩が多いです。知名度がさほどでない理由もその辺にあるのかもしれません。 サイパン玉砕の報を聞いて書いた『血』における蝿の描写など生々しく印象的です。

寺山修司詩集 (ハルキ文庫)


寺山修司
¥ 714 通常24時間以内に発送
★★★★

寺山修司詩集 (ハルキ文庫)
時には母のない子のように・だまって海を・見つめていたい時には母のない子のように・ひとりで旅に・でてみたい(本詩集「故郷の母のことを思い出したら」より)この詩は私の好きな詩の一つです。この短い詩の中かでも十分寺山修司の世界を感じ取る事ができると思います。この詩を読んで興味を持たれた方は是非他の詩も読んでみてください。きっとまた新たな寺山修司の世界が見えてくるはずです。素朴な表現が一定の柔らかさを与えていて、優しげな印象です。「ぼくは猫する」などかわいらしささえ感じますが、どれも孤独が見え隠れ。表現の素朴さゆえにその淋しさがいっそう浮き上がっています。中でも「幸福が遠すぎたら」は非常に洗練された詩です。詩における寺山修司の才能を見てみたいという人は、ぜひ。

茨木のり子詩集 (現代詩文庫 第 1期20)


茨木のり子
¥ 1,223 通常24時間以内に発送
★★★★★

茨木のり子詩集 (現代詩文...
茨木のり子さんの詩を、初めて知ったのは、「汲む」でした。詠む、というより、目にしたとたんに涙しました。その時に、茨木のり子さんという詩人を始めて知りました。書店に行き、詩集を見つけることが出来…、この詩集を手にしたのは、もうかなり前のことになります。けれども、何度、手にしたことでしょうか。ボロボロになった詩集を、今でも、私は、手にします。姪っ子へ贈るものとして、今回、注文いたしました。言葉の贈り物、というのは難しいものですが…茨木のり子さんのことばは、きっと、忘れることはないものとなるだろう、と選びました。

吉野弘詩集 (ハルキ文庫)


吉野弘
¥ 714 通常24時間以内に発送
★★★★★

吉野弘詩集 (ハルキ文庫)
初めて詩集というものを買いました。短い文章の中で、端的に自分の感情や見たものを表現するのは難しいことです。文章力や表現力の勉強になりました。 「そんなこともあるのだろう 他人には見えて自分には見えない幸福の中で 格別驚きもせず 幸福に生きていることが 『虹の足』」この詩人大好きです。僕はこの詩は音楽から入ったのですが、いいようもない感動を経験したからです。 その経験は、日本の大作曲家の故人高田三郎氏が、吉野氏の詩に曲をつけた合唱組曲「心の四季」を聴いたときが更にそうでした。特に「風が 桜の花びらを散らす」と始まる詩の、人は見えない時間に吹かれている、という人生の儚さをうたうことばは非常に美しく、またそれを現に浮かび上がらせたのが高田氏の音でした。 そこから思うに、吉野氏のつむぐことばというのは、音楽にすれば旋律の美しさの中に、儚さや生きるたいへんさをしのばせさせるような、世界なのだと改めて思うわけです。日本語の響きを大切にし、抒情的な美しさが心にしみます。 安易なことばがなく、丁寧に選ばれたことばの世界です。 ちなみに上の詩は中島美華が歌う「桜色舞う頃に」の詞を作った女性に、...

シンボルスカ詩集 (世界現代詩文庫)


ヴィスワヴァシンボルスカ 小海永二 伊藤桂一
¥ 1,365 通常24時間以内に発送
★★★★

シンボルスカ詩集 (世界現...
言葉の持つ力を考えさせる詩と言うのがまさにぴったり。 寒い雪の日に家でゆっくりと彼女の詩の世界に浸りたい。 台湾の絵本作家ジミーも彼女の詩の影響を受けているので彼の作品が好きな人にもオススメである。無駄な言葉のない、まさに珠玉の詩集である。多作とは程遠いシンボルスカの練り上げられた言葉に込められた情景、思慮の深さ、完成の高さは、言葉の持つ魂、力を感じさせる。これは数十年前の作品から最近のものまで堪能することができるありがたい版である。ポーランド語で読めない私にとって、彼女の作品が邦訳されている事は非常に重要である。おそらく彼女の作品世界をよく表現している訳ではないかと推察する。一読し理解できた気になるが、果たしてそうなのだろうか?詩人の眼はもっと別のところを見つめているのではないか?それぞれの読む時々にあわせた読み方ができ、様々考えることができる。同時にポーランド文学に触れる事のできる数少ない本である。ぜひ触れてみてほしい。そして言葉の意味するもの、内包する力強さというものを考えてみてほしい。

草野心平詩集 (岩波文庫)


草野心平
¥ 840 通常24時間以内に発送
★★★★★

草野心平詩集 (岩波文庫)
草野心平の作品が、初期の「第百階級」から 80歳を過ぎた晩年のものまで収録されています。 全編にわたってみなぎっているのは生命の力強さと儚さだと思います。 型にはまらない奔放なエネルギー、ユニークさと同時に 生きることの悲しさも感じられて、笑いながら泣いてしまうような、そんな感じです。 草野心平の詩は自由で大胆で、可愛らしくて切ない。 この詩人の詩を読んだあとは、生きていることそのものがいとしく感じられてきます。 また、草野心平は老年を迎えてからも旺盛に作品を書き続けており、 この本でそれらの作品が読めるのもうれしい。 はじまりの「第百階級」から変わった部分、また変わらない部分など 興味深いし、晩年を迎えてからの詩には、 若い時期の作品とはまた別の贅沢な味わいがあるように思います。 草野心平というと、小学校の国語の教科書にも載っている詩人ですが それだけ言葉が楽しく、また読みやすいということなのだと思います。 楽しく平易な言葉を使い魅力的な詩を生み出した、そういう面でも 本当にすごい詩人だと思います。 草野心平については このところ日記が出版されていて小生も配本を楽しみにしつつ 読ん...

寺山修司青春歌集 (角川文庫)


寺山修司
¥ 460 通常24時間以内に発送
★★★★★

寺山修司青春歌集 (角川文...
「短歌」「和歌」というと、曖昧模糊とした色彩で、浮世離れした貴族や 文人の繰り広げる一般人には無縁な世界と思われがちであるが、本書に 収録されている寺山の短歌はフランス象徴主義を彷彿とさせる強烈な 色彩感覚、かつ戦時中・終戦後の混乱期に少年時代を送った寺山の青春体験が 背景となっており、斉藤茂吉・釈迢空(折口信夫)の二大巨人亡き後の 歌壇を席巻したのもむべなるかなと思わされ、その背後にある原始仏教的な 汎神論的世界も含めて非常に味わい深い歌集である。 短歌好きもさることながら、普段象徴詩や現代詩に親しんでいる層こそ 必読と言えるだろう。

一日の終わりの詩集


長田弘
¥ 1,890 通常24時間以内に発送
★★★★★

一日の終わりの詩集
言葉は何を伝えることができるのだろう。溢れる気持ちを語れば語るほど、それは心の声とはかけ離れたものになっていくのはなぜなんだろう。不惑の40代を迎えたはずなのに、日々自らの言葉に裏切られ孤独感ばかりがつのっていく。そんな暗い迷路で立ちすくんでいた時、出口を示す一筋の光のように、この詩集の一節に出会った。「言葉にできない感情は、じっと抱いてゆく。魂を温めるように。」声高に語ることでむしろどれほどの言葉と時間を失ってきたのだろうという思いが込み上げてきて胸の奥が痛むとき、私はこの詩集を手に取る。沈黙につつまれた言葉の豊かさと、詩のちからを信じさせてくれるから。

漢詩百首―日本語を豊かに (中公新書 (1891))


高橋睦郎
¥ 819 通常24時間以内に発送
★★★★★

漢詩百首―日本語を豊かに ...
中国人60人、日本人40人の漢詩を100首集めて、しかも、全文ではなく、サワリといいますか、一番、調子のイイところを紹介した、東洋の歴史2500年で生まれたベストヒット・メドレーみたいな本。選者である詩人の高橋睦郎さんは、『敗戦の折、日本人一般の脳裏に浮かんだのは、人麻呂の和歌でも芭蕉の発句でもなく、杜甫の漢詩の一行、「国破れて山河在り」ではなかったろうか』とまえがきで書いていますが、漢詩はの日本語に対する影響というものは本当に大きいものだと思いますし、副題の『日本語を豊かに』というのが、意図を語っています。 楽しいのは、日本人の詩人はともかく、中国の詩人のチョイスには相当、心が砕れているところ。なにせ、一番最初が孔子。「逝く者は斯夫の如きか、昼夜を舎かず」(『論語』子罕)が収められているんですから。そういえば詩ですよね。この響き、調べは。次も荘子の胡蝶の夢ですし、ようやく陶淵明が来るのは11人目。もちろん、『和漢朗詠集』の伝統は生きていて杜甫と李白は一篇ずつ。まあ、一人一篇ということで白楽天もひとつにはなっていますが(『和漢朗詠集』では135篇!)。中国人のラストは毛沢東の「...

親から子へ伝えたい17の詩


ドロシー・ロー・ノルト 谷川俊太郎 長田弘
¥ 1,050 通常24時間以内に発送
★★★★★

親から子へ伝えたい17の詩
最近のポジティブであろう!、みたいな事の書かれている本より、本書の言葉のほうが、とても心に響きます。 「親から子へ」と題されているけど、「子から親へ」今までの全てに、名前をつけてくれたことにまで、感謝したい気持ちになる1冊です。 言葉って、詩って、とても美しいものなんだなと、素直に思いました。